キャッシュレス駐車場とは?
キャッシュレス駐車場とは、現金を使用せずに駐車料金の決済ができる駐車場のことです。現金払いのコインパーキングとは異なり、スマートフォンやクレジットカード、電子マネーを利用して支払います。
キャッシュレス決済に対応した駐車場は、利用者の利便性向上に役立ちます。利用者は現金を準備しなくてもよいため、出入庫がスムーズになるでしょう。また、駐車場運営者にとっても、現金管理の手間が省けて盗難等のリスクが軽減されます。
昨今ではスマホで支払えるコインパーキングやサービスがあります。今回の記事では、三井のリパークが提供する「スマホ精算」を例に挙げながら、キャッシュレス駐車場の利用方法やメリットをご紹介します。
キャッシュレス駐車場での精算方法
・クレジットカードで決済する
・QRコード(※1)を読み取って電子マネー決済する
・アプリやネット検索でスマホ決済する
・ナンバープレート認識で決済する
クレジットカードで決済する
駐車場の出入口や精算機にクレジットカードのブランドロゴが掲示されている場合、該当のブランドが印字されたクレジットカードでの決済を利用できます。通常、カードを精算機の端末に差し込むか、カードを端末にかざして決済します。クレジットカードの種類によっては使えないこともあり、その場合はほかの決済方法か現金で支払います。
QRコードを読み取って電子マネー決済する
キャッシュレス駐車場では、駐車場の入り口や精算機などにQRコードが掲示されています。このQRコードをスマートフォンで読み取り、専用のウェブサイトにアクセスして電子マネー決済します。
アプリやネット検索でスマホ決済する
スマートフォンで駐車場を検索して電子マネー決済する方法や、専用アプリを使ってクレジットカード払いをする方法もあります。すべてスマホで操作できて精算機を使わないため、出庫時の手間が省けるでしょう。
また、特定の駐車場を頻繁に利用する場合は、事前に登録した支払い方法で自動決済にすることも可能です。
ナンバープレート認識で決済する
カメラで車両のナンバープレートを読み取り、事前に登録された情報と連携させて支払う方法もあります。入出庫時にナンバーを自動で識別し、駐車時間に応じた料金をスマホ決済するため、スムーズに出入りできます。
キャッシュレス駐車場の利用方法
キャッシュレス駐車場での決済の手順は、駐車場管理会社によって異なります。三井のリパークでは、さまざまな決済サービスをご利用いただけます。(※2)今回は、三井のリパークが提供する「スマホ精算」についてご紹介します。
QRコードを読み取って決済する
スマホで精算用のQRコードを読み取り、駐車した車室番号を入力した後、支払い方法を選択します。三井のリパークでは、PayPay、楽天ペイ、d払い、auPayの電子マネー決済が選択可能です。精算後はロック板が下がっていることを確認してから出庫します。
<専用QRコード掲示例※精算機に掲示されています>
スマホで検索して決済する
三井のリパークでは、会員登録やアプリのダウンロードをしなくても決済が可能です。駐車場検索、あるいは「マイパーキング」から手続きできます。支払い方法は、QRコードを読み取る決済と同様です。
駐車場検索から利用
駐車場検索から料金を支払う手順は以下の通りです。
1.三井のリパーク公式ウェブサイトにアクセス
2.「現在」「エリア」または「フリーワード」から利用中の駐車場を検索
3.駐車場を選択して決済ページに進み、車室番号を入力
4.支払い方法を選択して精算
ロック板が下がっていることを確認してから出庫します。
マイパーキングから利用
三井のリパークのサイトには、お気に入りの駐車場を登録できる機能「マイパーキング」があります。駐車場検索をせずにスマホからキャッシュレス決済できるほか、駐車記録や閲覧履歴なども確認できます。「マイパーキング」からスマホ精算する手順は以下の通りです。
1.三井のリパークの「マイパーキング」にアクセス
2.「この駐車場でスマホ精算」を選択
3.車室番号を入力
4.支払い方法を選び精算
ロック板が下がっていることを確認してから出庫します。
キャッシュレス駐車場経営のメリットや注意点
キャッシュレス駐車場の経営には、メリットと注意点があります。どのようなものがあるのか、詳しく見ていきます。
メリット
経営する駐車場をキャッシュレス対応にすれば、利用者にとっての利便性が大きく向上します。具体的には、「支払い方法が選べて便利になる」「現金を用意するストレスがない」といったポイントが挙げられます。その結果、オーナーも利用率の増加というメリットを得やすくなるでしょう。
セキュリティー面では、現金を取り扱わないので盗難や紛失のリスクがなくなります。駐車場スタッフの業務効率が上がるだけでなく、人件費を削減できる可能性もあるでしょう。
さらに、キャッシュレス決済の導入で駐車券やレシートが不要になるケースもあります。環境への配慮を示すと同時に、紙の購入・管理コストをカットできて、利用データの収集・分析も可能になるでしょう。
これらのメリットは、利用者からの信頼度をいっそう高めるきっかけになるでしょう。競合他社との差別化を図るためには重要な要素です。
注意点
キャッシュレス駐車場は、機器トラブルが起きた場合に迅速な対応が求められます。24時間対応のサポートセンターの設置、バックアップシステムの準備などが必要でしょう。また、個人情報保護や不慣れな利用者への対応といった配慮も欠かせません。キャッシュレス化によるメリットと注意点を慎重に比較検討したうえで、信頼できる駐車場管理会社に依頼することが重要です。
三井のリパークのキャッシュレス決済は、事前の会員登録やアプリのダウンロードが不要です。また、法人のお客さまを対象に「後払い法人カード」を発行しており、全国の三井のリパークをキャッシュレスでご利用いただけるサービスも独自にご用意しています。業務で利用する時間貸駐車場の料金精算、および会計処理の手間解消にも役立つでしょう。
キャッシュレス駐車場を経営するなら三井のリパーク
三井のリパークでは、2024年9月より「スマホ精算」サービスを開始し、精算機を使わずにスマートフォンのみで駐車料金の支払いを完結できるようになりました。また、24時間365日対応の「リパークコールセンター」を設置して、故障やトラブルへの体制も整えているため、安心して駐車場の管理をお任せいただけます。
全国約1万5,800ヵ所(※3)に及ぶ駐車場運営実績を生かしてお客さまをサポートしますので、時間貸し駐車場経営をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
※1 QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。
※2 一部、現金決済のみの駐車場があります。
※3 2024年3月末現在。